そうだったぁ……!!
私、振られたばかりじゃん!!
ヤバッ、どうしよう……ってか何で思い出しちゃったんだろう、私のバカ!!
「……じゃあ、私行くね」
私は、慌て逃げ出そうとした。
そしたら…
「待って!!」
そう言われて斉藤君に右腕を掴まれた瞬間、胸がドキッとした。
体全体が熱くなる……。
やっぱり、私……。
「ごっ、ごめん急に掴んで……。
でも…何でだろう、何か分かんないけど、中村をこのまま行かせたくなかった…」
えっ?
それって……。
「見つけたぁ空。
こんなところに居たんだね♪」
「……真子……」


