教室のドアの目の前に立つと、私は息を整えた。
大丈夫、気持ちを伝えなきゃ!!
斉藤君が、あの日私に伝えたように……。
ガッラ。
「おかえり、どうだった?」
「斉藤君のお陰で、仲直り出来たよぉ、ありがとう。
あのね、私、斉藤君に伝えたいことがあるの、聞いてくれる?」
「なんだよ?」
足が震える、胸がドキドキしておかしくなりそう、声が上手く出ない。
斉藤君も、こんな気持ちだったのかな?
「私……ーーーー
斉藤君の事が好きです!!」
顔が赤い、もぅここから逃げたい!!
「………俺………」
メニュー