「これは?」

「ぶ、文鎮です・・・」

「文鎮?」

「はい。土方さんいつもお仕事で文をお書きになられますから・・・その・・・し、仕事中も私を思いだしてほしいななんて・・・・」

私は恥ずかしくて最後が小声になってしまう。


するとふわりと土方さんに抱きしめられる。

「ばあか。お前を忘れるときなんて一時もねえよ。ありがとうな。」

「はいっ!」

「なあ蝶。もう一つ欲しいものがあるんだが。」

「ん?なんですか?」

首をかしげるとそっと土方さんの唇が耳に落ちてくる。

「お前がほしい・・・・」

「ふぇっ!?//////」

いきなり色っぽく言われておもわず変な声が出る。

「ダメか?」

「ずっ、ずるい・・・・」

そんな綺麗な瞳で言われたら断れるわけないじゃん・・・・」

「ふっ。ずるくなんかねえよ。それで答えは?」

私は真っ赤になりながらゆっくりと頷く。

「蝶。大切にする。」

そしてゆっくりと私の唇を奪う。

甘く、優しく、愛おしいひと時。

私たちは初めて一つになった。