「弱い土方さん初めてみれた。だけど、うれしい。やっと、心から頼ってくれたんですね。」

「いや、ずっと前から頼ってはいたが、こんなかっこわりい姿見せたくはなかったんだよ。」

そう言って拗ねたようにそっぽを向く。

ああ、すごい愛おしい。

この人はきっと今まで誰も頼れる人がいなかったのね。

だけど、やっとこの人の心の弱みを見ることができた。

「どんな土方さんも私にとっては愛おしい姿には変わらないんだから。」

「蝶・・・・ふっ。やっぱりお前には叶わねえな。」

鬼の副長と呼ばれている私の愛おしい人。

だけど、本当は心優しい人だってしってるから

これからもこの人を支えていこうと改めて誓った。

もう、寂しくても大丈夫。

だって、あなたはいつでもわたしのもとに帰ってきてくれるでしょ?」

「土方さん。これからもよろしくお願いしますね?」

「ああ、俺こそこんな奴だがよろしくな。」

「はいっ!」

この日、私たちのきずなはさらに深まった。

そして夜が更けるまで二人でずっと泉の畔で話していた。

2週間の時間を埋めるように。

そして、これからの未来をみつめるために。