誠の紅桜に止まる蝶~番外編~

私はそっと蝶の元を離れて二人の元へ向かう。

原「おっ、沙織も飲むか?」

沙「しいっー」

私は人差し指を口に当てて静かにという。

一「なにかあるのか?」

沙「蝶ちゃんと土方さんが久しぶりに会っているのよ。邪魔しないようにしましょ?」

原「そういうことか。もしかしてお前蝶のためにわざわざここまで来たのか?」

沙「ふふ。元気のない蝶ちゃんは蝶ちゃんらしくないもの。」

一「確かにそうだな。でわ、我々はこれからどうするのだ?」

沙「もう少し奥に居ましょう。泉がつながっているからそこにも蛍はいるわ。」

原「そうだな。じゃあいきますかお姫様?」

そう言ってにっこりと微笑む。

一「俺のことか?」

一さんが不思議そうに佐之助さんを見つめる。

原「お前は女じゃねえだろ!!」

沙「あははっ!さ、行きましょ?」

私たちはそう言ってそっとその場を後にする。