その微笑みは本当に幸せそうだった。

「ねえ沙織?今度はいつまでいられるの?」

私は沙織に問いかける。

できるならば長くいてほしい・・・

私と同じ思いなのか少し縋るように原田さんも沙織を見つめる。

「ん?今度は長くいるつもりよ。3ヶ月くらいかしら?」

「本当か?!」

原田さんが生き生きと沙織に尋ねる。

「ええ。本当よ。」

「やったっ!!!」

「きゃあっ!!!」

原田さんは沙織を軽々と持ち上げる。

「っもうっ!いきなりすぎっ!!」

沙織は少し怒ったように原田さんをたしなめる。

そんな二人を私は微笑ましげに見つめる。

「ふっ。原田も相変わらずの溺愛ぶりだな。」

土方さんが楽しそうにつぶやく。

「そうですね。やはりこの時代を生き抜くためには心を癒してくれる人が必要になりますからね。」

「ああ。そうだな。じゃあまだ見つけられていないほかのやつらはある意味残念だな。」

「え?」

土方さんの楽しそうな声に私は首をかしげる。