「俺だな。未来のお前もきっと俺がこうやって泣かせているんだろうな・・・・」

そう言って少し寂しそうに微笑む土方さん。

私はおもわず抱きついた。

「なっ!蝶?」

「土方さんになら泣かせられてもいいもん・・・・」

「なっ////」

いきなりの蝶の言葉に顔が真っ赤になる。

「ったくお前は・・・・」

「ん?」

すこしこちらを上目づかいで見上げる瞳は涙に濡れていてまるで星空のように輝いていた。

目じりの涙を唇で拭う。

「なっ、ひ、土方さん!!」

恥ずかしくてじたばたする蝶に口づける。

そしてゆっくりと重ねた唇を話す。

「俺はお前をこれからもたくさん泣かせちまうかもしれねえ。だけど、俺の傍にこれからもいてくれねえか?」

「いつまでも傍にいます。」

そう言って自分からキスをする。

「っ!!」

不意打ちのキスに真っ赤になる土方さん。

「ったく。お前にはいつまでたっても敵わねえな。」

そう言って不敵に微笑み私の唇を奪う。

すこし強引な口づけが絶対に離さないと伝えてくれる。

大丈夫。

私はあの未来の自分のようにはならないから。

運命を何度だって変えて見せる。

そう思いながら静かに目を閉じた。