「そういえば土方さんさっきなんであんなに慌ててたの?」

私は部屋に戻り土方さんに尋ねる。

「ああ。総司の奴が蝶がどこかにいきそうですよって言ってきやがってな。また現代にもどっちまうのかと思ったんだよ。」

そう言って切なそうに微笑む土方さん。

私はなんとも言えない感情がこみ上げて土方さんをぎゅうっと抱きしめる。

「わっ!蝶!?」

そんな唐突な私の行動に土方さんは驚きながらも私をそっと抱きしめてくれる。

「心配させてごめんね?だけど私約束したでしょ?もう、急にいなくならないって。」

「ああ。そうだな。だけど不安になっちまうんだよ。俺はお前に関してはまったく余裕がねえからな。」

苦笑いをこぼす土方さん。

「なんか嬉しいな。鬼の副長って呼ばれている土方さんがそんなこと言ってくれるなんて。」

「そうなのか?ったくおかしなやつだな。」

そう言いながらも愛おしそう微笑みに頭を撫でてくれる土方さん。

そんな土方さんをみていたらやいてもらえる私は本当に幸せ者なのだなと改めて実感した