誠の紅桜に止まる蝶~番外編~

一さんや原田さんたちの姿を二人で見送る。

「ったく。あいつら馬鹿騒ぎにしちまいやがって。」

「ふふっ。でもみなさんらしいですね。」

「ああ。あいつらだから協力を頼めたんだがな。」

「ねえ土方さん?」

わたしはそっと土方さんの手を握る。

「なんだ?」

「私たちはここで出会いましたよね?」

「ああ。」

「そして、ここで結ばれました。」

「そうだな。」

「いつか、ここを私たちの子供と共に訪れましょうね?」

「ああ。約束だ。」

そう言って微笑みあう。

いつも、私の隣にはこの優しいぬくもりがある。

そのぬくもりがあるからこそ私は強くなれるのだ。