私は池から移動する。

そう、土方さんの部屋へ。

「土方さん。」

「なんだ、蝶か。どうしたんだそんな深刻そうな声出して。」

そして土方さんがからりと襖を開ける。

「土方さん。私は時を超えてあなたと出会いました。」

「急にどうしたんだ?」

「そのことによって、この先土方さんやほかの人に迷惑をかけるかもしれません。」

土方さんは黙って私のことばを聞く。

「だけど、だけど!私は土方さんの手を離すつもりはありません。だから、これからも傍に居させてください!!」

そう言って私は頭を下げた。

すると頭上から土方さんのため息が聞こえた。

そして次の瞬間くいっと両手で顔を挟まれて頭を上げさせられる。

「蝶。今更何言ってやがんだ。俺がお前を手放すわけねえだろ?そんなこと言わなくても俺がぜってえ離さねえよ。」

そう言って優しく微笑む。

「はい・・・約束、ですよ?」

「当り前だ。」

そう言ってそっと抱き合った。