少し暗い中、彼女は歩き出す。



手当たり次第に照明のスイッチを捜し、ガラガラとドアを開ける音が部屋に谺する。



服を脱ぎ、下着姿をした彼女。



身体に冷たい風が流れる。



まだ寒い中、服を着替える。



Tシャツを脱ぎ、長袖を着ようとしが、頭を出す所が解らず試行錯誤する姿は少し可愛い。



『ぁった……』



やっと出口を見付ける。



古い板張りの廊下は歩く度にギシギシ唸り



まるで自分の体重か?



と、よく焦るコトがある。



とりあえずスカートを履いて炊事場へ向かった。