「…嘘だよ。」 「はい?」 「なんでそんな嬉しそうな顔してんの。」 そういって悠太はホッカイロを分捕り、 押し入れへと再び戻した。 「ちょっとぐらいは抵抗しなさい。 さすがにおまえ死んじゃうだろ。」 そういって私を抱きしめてくれた。 「名前呼ばれたのが嬉しかったわけ?」 「…うん。」 「うん、じゃなくて はい。」 「はい…。」 「いい子だね。」 そういって頭をなでてくれた。 悠太の胸の中は暖かかった。 香水か、洗濯剤か、分からないけど いいにおいがする。