次の日。


目が覚めた私は体が軽かった。



「翼、お袋が熱測れって。」


「ひ~くん。はよ。」


ひ~くんが体温計を持ってきた。



「お。熱ねえじゃん。
な。翼~ずっと聞きたかったんだけどよ。雅彦好きだろ。」



「…うん。」


やっぱり好きだよ。



まさくんが好き。



「って、今の嘘!
好きじゃない!」


いけないっ!
ひ~くんには秘密にしなきゃ…


「今更隠しても無駄~
前からわかってた。」


「ぇえ!?」


「俺の目はごまかせねーの!ま、いいんじゃね?
応援してる。」





「ひ~くん。」




うまくいくといいな。つ~ちゃん♪」



そう言って頭を撫でて、
部屋を出ていった。



ひ~くん。ありがとう。