「ずっと願ってた…美空の隣で美空を描くことを」


鉛筆を止めずに星夜が言う


「僕、今凄く嬉しい」


本当に嬉しそうに笑う星夜
それを見ただけで体温上昇

ただでさえ、見られて赤い顔がさらに赤く染まる


「真っ赤」

「言わないで…あんまり見ないで」

「無理だってば。むしろ、もっと見せてよ。僕は色々な美空を見たいんだ。笑顔も、涙も、怒った顔も、照れた顔も…あと、エロい顔も」

「え、エロい顔も?!」


その時初めて見た
星夜の妖艶な笑顔


「大丈夫。その時までには色々勉強しとくから」


その時ってナニ?!
勉強って、絵に関しての勉強だよね?!


「その時って…?」

「言わせたいの?そんなの、セ…」


私は慌てて星夜の口を塞ぐ

ふわふわしてるからそーゆうの考えて無さそうに思ってたけど…

星夜も普通の男の子なんだね…