お星様に願い事


驚きと嬉しさで言葉が出ない私

そんな沈黙を破ったのは星夜


「…急にごめんね。困るよね。ってゆうか…嫌だよね。1年もの間こっそり見られてたなんて…」


私の無言を悪い反応と受け取ったらしい

違う
星夜の気持ちを拒否する為の無言じゃない
早く返事をしなきゃ


「星夜、私…」


星夜の上着の裾をぎゅっと掴む
そして、真っ直ぐ彼の目を見る


「私も…星夜のこと…」

「え………」


驚くように目を見開く星夜
私は、告白を続ける


「す━『~♪~♪』


口を開いた瞬間
携帯の着信音が私の告白を遮った

タイミング悪いよ
鳴り止むのを待ったが鳴り止む様子がない着信音


「出ていいよ?」


私が困っていると星夜がそう言った

尚も鳴り止まない着信音
仕方がないので電話に出ることにした