お星様に願い事


「僕の部屋からこの公園が見えるんだ。で、その公園のベンチにある時から女の子が来るようになった」


そこで言葉を切って私を見る


「その子が、美空だった」


知らなかった…

ずっと見られていたんだ
私がここで星を眺めている姿を


「美空はここで色々な表情を見せた。泣き顔だったり、笑顔だったり。時には怒ってたり」


思い出すように星夜が目を細めて笑う


「美空が見せるどんな表情も…綺麗だった」


星夜の言葉に胸の高鳴りが止まない


「そんな姿を見ていたら、いつの間にか好きになってた」


嬉しい…
夢みたい…