――……放課後。


私は、妹の雪と話をしていた。


風が吹くたびに、サラリ…と肩にかかるくらいの髪が揺れる。


「……というわけで。協力してくれない?」


「嫌」


キッパリと言われて少し落ち込む。


「お、お願い……」


「……面倒臭い」


雪はいっつもこうなんだから。


何かを頼んでも『面倒だから嫌』って……


呆れる私を見て、雪は溜息を吐く。


「……ていうか。いい加減、そのストーカー癖直せば?」


雪の言葉に、私は頬を膨らませた。