「『九十九回目のノック』と『背後の闇』……これはホラー系」


「えっ……」


ホラー系と言う言葉に、一気に机から離れて行った。


……まさか、ね。


でも、もしかして……?


「……ホラー系、苦手?」


「……――っ! くっ……女っぽいって、笑わないで下さいね」


その台詞で、私の頬が思わず緩む。


苦手なんだね、空我くん……。


「笑わないで下さい!」