私はその言葉に、ノートの表紙を見せた。


その表紙には、私の字で文字が書いてある。




“観察ノート

 部長:白井桜 副部長:森山空我”




「何で、これを?」


その言葉に、私は笑って見せた。


「だって、部活なんだもん。部活らしいことしなきゃ、廃部になっちゃうよ?」


「あっ、そっか……何を観察してるんですか?」


ノートを覗き込む空我くん……って、顔、顔顔! 顔近いっ!


「えっ、ええとっ! 外とか、外とか……そ、外とかっ! か、書く?」