感動していると、雪が呆れたように私を見た。


「……あのさ、顔に出てるんだけど」


「え、本当?」


わ……この癖、直さなくっちゃなぁ。


私って、昔からこうなんだよね。


「じゃあね、桜姉。私、部活だから」


「あ、うん。ありがと!」


雪は私に軽く手を振って、去っていく。


私も手を振って、廊下で1人唸った。


えっと……空が見える場所でしょ? グラウンド……いや、違うか。


屋上とか……居るかなぁ。


私は、ゆっくりと屋上に足を運んだ。