言われた通り屋上へ向かう。
いつも軽い足取りで向かうはずなのに、今日はいつもより重い。
それに階段が長く思える。
ドアを開けるとボロボロのベンチに寝て、顔にタオルをかぶせてる翔がいた。

「おせーよ。バカ」

「あ、うん。ごめんなさい」

「地味子さ、敬語やめろよ」

「え?はい・・・じゃなくて、うん。」

「まあ、それは良いとして、なりきるやつ見せて」