帰宅してもゆのはいない。 じゃあ、どこに行ってんだ? 新しいバイトか? 母さんは何も言ってなかったぞ。 あ―――――、腹が立つ。 いい加減、限界!! 電話くらい、出ろってんだよ!! 俺は、シャワーを浴びて喉が渇いたから、台所に飲み物を取りに行った。 「何か、飲み物ちょうーだい。」 「お茶でいい?」 「あぁ。」 「ゆのちゃん、さっき帰って来たわよ。隼斗がシャワー使ってるからって、こっちのお風呂使ってるわよ?」 「マジで?」 俺は風呂前で、出待ちをしようと向かった。