「もしかして、また失踪?」

「ん」


私は吐き捨てるようにたった一言呟く。



そんな私に話しかけてくるのは、同じクラスで大親友の山吹玲(やまぶき れい)。

スレンダーな美人で物凄くモテる。

性格は少し短気でサッパリとした性格の持ち主。


高校に入って知り合った女の子で、今では私の善き理解者。




「世の中はX'masムードで盛り上がってるっていうのに、灰になりかけてるよ………この子は」


玲は優しく私の頭を撫でてくれている。


「ねぇ玲、どうしよう。アパートを追い出されそうなの」

「えっ?!それ、マジなのッ!?」

「う゛ぅぅ~~ん」



今にも泣きそうな顔で訴えると、