家元の花嫁【加筆修正中】



「再来週、クリスマスじゃん!!」

「だから?」

「だから?じゃなくて、隼斗さんはゆのにプレゼントを考えてるんだよ!!」

「えっ!?クリスマスプレゼント?!」

「そう!!クリスマスプレゼント♪」



私は玲に言われて、ハッとした。


そう言えば、『何が欲しい?』と聞かれた時、

やけにしつこく聞かれたような……。



高校に入ってからは、

クリスマスは『時給が割り増しになる日』としか考えた事がなかった。


今年もしっかりバイトは入れてある。


だけどまさか、自分が他人からプレゼントされるなんて、考えてもみなかったよ。


「で?……ゆのは何て答えたの?」

「ん~確か、平穏な日々……だったかな?」


消えかけている記憶を辿って答えると、


「あ゛ぁぁ――――!!これだからゆのは………」


発狂の後は溜息ですか。

私は何の罪を犯したのでしょう?