家元の花嫁【加筆修正中】



俺は『園宮ゆの』という子を半年前から知っている。


初めは茶道教室がある某ホテルで、

彼女は黙々と清掃のアルバイトをしていた。


正直、おばさん達に交じって1人だけ若い子がいたから、

かなり目立ってたってのもある。

しかも、すげぇ可愛くて、俺好みだったものだから記憶に新しい。


それから、次は国道沿いのガソリンスタンド。


物凄い蒸暑い真夏日に、炎天下の下、彼女が働いていた。


更にはピザのデリバリー。

最近では、カフェで見かけるようになった。


カフェの制服は、胸元が深く開いた白いシャツに、

黒いタイトスカートと胸元を強調させるようなタイトな黒いベスト。


手足が華奢なのに胸は意外と豊かで、

男性客の視線が彼女に向けられているのは明らか。


まぁ、俺もその野郎どもの中の1人なのかも知れないが………。


とにかく、行く先々で良く見かけた。


ってか、『赤い糸』で結ばれてんじゃねぇの?

……なんて考えてしまう程、彼女の姿を目にしていた。