家元の花嫁【加筆修正中】



「ゆの?」


「……はい」


「俺はコレを出した手前、答えを聞くまでしまえない。嫌なら嫌でそう言ってくれ」


隼斗さんが少し苦しそうに…


隼斗さんの言葉で胸がキューッとする。


嫌なワケない。


今の状況が夢なんじゃないかと思えるくらい。


嬉しすぎて……。


「本当に…本当に私でいいんですか?ホントにホントですよ?」


「あぁ。お母さんに誓って“ゆの”じゃなきゃダメなんだ。俺がゆのを幸せにするように、俺を幸せにしてくれ。……頼むからコレを受取ってくれ…」


隼斗さんはそっと瞳を閉じた。


私は深呼吸して……


「………はい。宜しくお願いします」


両手で小箱を受取った。


隼斗さんは少しホッとしたような表情で…


スッと立ち上がり、小箱から指輪を取り出して…


私の左手薬指に指輪を嵌めた。


「本当にありがとな。一生大事にする」


「……キャッ!!」


私は隼斗さんにギュッと抱きしめられた。