家元の花嫁【加筆修正中】



隼斗さんは私の方に向き直り、両膝をついたまま…小さな小箱を差し出した。


「ゆの。俺は生涯、ゆのだけを愛すると誓う。だからコレを受取ってくれ」


「えっ!?」


隼斗さんはそっと小箱を開けた。


中にはキラキラ輝く指輪が。


「墓場でプロポーズってのもどうかと思うが、俺としてはきちんとお母さんにも認めて貰いたいし。それに、お母さんの前で誓うんだ。ウソついたら罰が当たるだろ?」


隼斗さんは私の顔を見上げて…


『お母さん、どうしよう。彼からコレ受取ってもいいのかな?』


心の中で呟くと……


!?!?!?


急に身体がふんわり包まれている気がした。


何だか……温かい。


『もしかして、お母さんなの?そうなの?』


声が聞こえる訳でもなく、


姿が見える訳でもない。


ただ……身体が………。


『お母さん、本当に彼から受け取っていいのね?私がそばにいていいってこと?』


私は目を瞑って心に問う。


すると、胸の奥の方から少しずつ全身に温かさが伝わって…染み込んで行くような…


これってお母さんのぬくもり??


『彼から受け取っていいってことなのね?』


私が心にそう呟くと、自然と涙が溢れて来た。