家元の花嫁【加筆修正中】



「あの、どこかでお昼でも?」


「ん?あ~そうだな。どっか適当に入るか」


しばらくして、1件の蕎麦屋に止まった。


隼斗さんの車は結構大きくて、車高も低い。


乗り心地は……。


地を這うようにスィーッと走るから爽快なんだけど。


結構エンジン音が煩い。


それから、シートが少し変な気がする。


身体をガッチリホールドされてるような…。


それに…隼斗さんの匂いが充満してる。


シトラスのような爽やかな香り。


つい笑みが零れそうになっちゃう。




昼食を済ませ、再び車へ。


しばらくして車が止まった先は…。


「ここは………」


「先日ゆののお父さんに教えてもらったんだ」


「はっ……ゃ………と……さん」


「おいおいっ、泣くのはまだ早いぞ?」


私は隼斗さんの優しさに…


今にも涙が零れそう……


「行こう。ゆののこと、待ちわびてるぞ?」


「……はい」


私はスタスタ歩く隼斗さんの元へ、小走りに駆け寄った。