隼斗さんは人目も気にせず、携帯の画面を見ていた。
「ほら、ゆの!!」
「キャッ!!」
玲に背中を押され、隼斗さんも元へ。
目の前にいる私の気配に気付き、隼斗さんが顔を上げた。
「ゆの!?もう終わったのか?」
「はい……先ほど…」
「そうか。じゃあ…乗って?」
「はい?」
「会いたい人と会わせたい人がいるんだ」
「えっ?」
「とりあえず、ここじゃ……乗ってからにしないか?」
隼斗さんが周りをチラッと見て車へ促した。
「あっ……はい」
私は玲に…
「玲、また後で連絡する。皇くんに宜しくね?」
「うん。隼斗さん、く・れ・ぐ・れ・もゆのを宜しくお願いしますね?泣かしたりしたら…その完璧フェイスとおさらばですからね?」
玲は脅しとも思える挨拶をした。
「あぁ、分かってる。安心していい。じゃあ圭介さんにヨロシク」
私と隼斗さんは車に乗り込んだ。
車を囲うような形で数十人の人。
私は目を瞑って顔を伏せた。



