家元の花嫁【加筆修正中】



私と玲は担任の岡谷先生(現在妊娠7か月)に挨拶をして教室をあとにした。


玄関を出て駐車場へ向かうと…。


物凄い人だかり。


恐らく隼斗さん目当ての女子と…


隼斗さんの車見たさの男子が…


既に下校時間をとうに過ぎていて…


下級生の姿も…


私達が進もうとしている先には


 人 ・ 人 ・ 人 …


はぁ…。


こんな大勢の注目の中心に私は今から向かおうと…。


「ちょっとごめんねぇ~ちょっと、通してくれるかなぁ~?」


玲は私の腕を掴んで人だかりの中をズンズン歩み進める。


周りの女子は“カッコイイ”だの“誰の彼氏?”と騒いでいるし。


男子からは“マジでガヤルドだ!”“本物だよ!!”って大興奮。


―――――そう、“ガヤルド”とは隼斗さんの車の名前。


正式名は『ランボルギーニ ガヤルド・スパイダー』


私もつい最近教えて貰った。


車の値段なんて全然分からないんだけど、物凄く高いってことは分かる。


以前、玲が言ってたけど…家が一軒買える位らしい。


恐ろしや……。


車1台にそんな大金を……。


私があれこれ考えていると、人だかりから抜け出していた。