「ゆの、チョコもいいけど…肝心な事、、ちゃんと覚えてる?」
「…………うん。」
玲に言われて、思い出しちゃった。
顔が赤くなっちゃうよ。
思わず両手で頬を隠す。
「隼斗さんに近づきたいんでしょ?」
「………うん。」
「だったら、チョコ作りと同じくらい頑張んないと」
「………分かってるって」
返事はしたものの…あ―――ドキドキして来た。
いよいよ明日はバレンタイン。
緊張もピークに達してる。
「ゆのは可愛いんだから、自信持って」
「う゛っ…………うん」
玲の家を出て、午後から夕方までバイト。
バレンタインフェアという事もあり、カフェは大忙し。
正木さんも少しお疲れの様子。
私は勤務時間も終わり、いつもの場所で準備を始めていた。



