「あっ!?そうだ!!ゆのちゃん、定番の“黒”じゃなくて“白”のブラウニーにしよう!」
「えっ!?」
「チョコをホワイトチョコに変えて、ココアも白ココアを使う。甘さを抑えるのに少しブランデーを効かせて…ね?」
「はぁ…。それで出来るんですか?」
「あぁ。仕上げにフランボワーズのクリームを添えて、紅白で見た目も可愛く!どう?」
「はぁ…。」
私には正木さんの頭の中がサッパリ。
パティシエの頭はどんな思考回路になってるのやら…。
料理音痴の私じゃ、空返事がいいとこ。
「とりあえずは作るに限る!ね?」
「はい!宜しくお願いします!」
その後、毎日ブラウニー特訓が始まった。
初めは材料を覚える所から。
ホント、料理に全く興味が無かったから、材料どころか調理器具の名前もサッパリ。
正木さんが指示してくれても、何のことやら…ボーっとしたり。
毎日の特訓の成果で、やっと形になって来た。
正木さんのアイディアのホワイトブラウニーは、見た目も可愛く、味はもちろん完璧。
さすが賞を取るだけの腕はある。
私は毎日遅くまでブラウニー作りに精を出していた。



