家元の花嫁【加筆修正中】



脳内を物凄い勢いで『?』が駆け回っている。

誰に何て言っていいのか解らず、放心状態でいると



「あっ、早速だけど、今日から住まわせたいんだけど」

「あら、そうなのっ!?あらやだっ、今日はおめでたいわぁ~♪」

「ゆのさん、うちはこの通り、賑やかな家だ。何も気を遣う事は無い。自分の家だと思って気兼ねしなくていいからね」

「………」



一体、何が起きてるの!?

これはどういう展開なワケ??

イマイチ話が呑み込めないんですけど?



恐る恐る、隣の隼斗さんに目を向けると、

『よろしくな!ゆの』と、笑顔で頭を撫でている。


私はただ『家賃』をどうにかしたいと思ってただけなのに。


何で?

何でこーなるのッ!?


私は勇気を振り絞って、


「ちょっと、隼斗さん」


彼の袖を引っ張ってみた。


すると、