家元の花嫁【加筆修正中】



「彼女は園宮ゆのさん、高校3年。母親は他界していて、父親は現在地方出張中らしい。ひとり暮らしは心配だから、うちに住まわせたいんだけど、………いい?」

「えっ?ひとり暮らし?えぇ、それは全然構わないわよ。部屋なんていくらでもあるし………ねぇ、お父さん?」

「あぁ、こんな古い家で良ければ、ずーっといてくれて構わないから」

「へ?」


『ずーっと』って?!

簡単に了承しちゃって大丈夫なの??

それに、2人とも何で満面の笑みなワケ??


ご両親はにこやかに微笑み、うんうんと何度も頷いている。


ってか、うちのバカ親父はいつから地方出張になったのよ―――ッ!!


呆れ返っていると、



「隼斗、良くやったわね?!ゆのちゃん、私のことは“お母さん”って、呼んでね?」

「……へ?」



またまた意味不明な言葉が追加された。



えっ? 何で『お母さん』?

一体、どういう事??


何故、私が隼斗さんのお母さんに『お母さん』と?