家元の花嫁【加筆修正中】



「じゃあ、決まりな?」


「………はい」


「んじゃあ、おやすみ」


「おやすみなさい」


俺はゆのの頭をポンポンして、部屋に戻った。





翌日―――――。


俺は仕事を早めに切り上げ、自宅へ。


バタンッ。


ドッダダダダダッ―――――。


「あら、今日は早いのね?」


「あぁ。これからゆのとデート。だからメシいらねぇ。」


「じゃあ、仲直りしたの?」


「まだ」


「ん?デートなんでしょ?」


「だから、仲直りするためのデート」


「そう。どっちにしても、頑張んなさい!明日は土曜で学校も仕事も無いんだから、帰って来なくて良いからね?ウフフフフッ。」


ウフフフフッ…って、何考えてんだよ!うちの母さんは……。


って、こんなとこで時間かけてるヒマ無いんだった。


俺は急いで和服からカジュアルな服に着替え、車でゆののバイト先へ向かった。