慌ててテーブルに駆け寄り、 恐る恐る紙に視線を落とすと………。 ------------------------------ ゆの へ 父さんはしばらく旅に出ます。 身体には気をつけて。 勉強を頑張りなさい。 父より ------------------------------ またなのッ?! これで何度目よッ!!! 私は凄く嫌な予感がして、自分の部屋にダッシュした。 ―――――やられた。 気付いた時には、既に父親が私のヘソクリを持ち逃げした後だった。