家元の花嫁【加筆修正中】



「はぁ~やぁ~~とぉおぉ~~~ッ!!」


どこからともなく声がする。

ってか、物凄い大声で叫んでるような……。


キョロキョロと視線を泳がせていると、


―――――ガチャッ


「隼斗ッ!!おかえりぃッ!!」


突然、小柄で物凄く綺麗な女の人が部屋に駆け込んで来た。


「ッ!!……ただいま……父さんは?」

「今、来るわ!!キャァ~ッ!!可愛い!!その子??」


物珍しい物でも見るようにジッと見つめられている。


ってか、えぇっ!?

もしかして、隼斗さんのお母さんなの??


うっわぁ!!目が……目が合ってしまった!!


ここはやっぱり、隼斗さんが紹介してくれる前に自分から挨拶した方がいいよね?


私は素早くソファから立ち上がろうとした。

すると、


「いいから座ってて」

「え?」


隼斗さんが私の手を掴んで引き止めた。

私は思わず彼の顔に視線を向けると、