家元の花嫁【加筆修正中】



「どうする?俺の条件呑める?」

「ちょっと、ここウチじゃないですよ?」

「あぁ~、それ?今日からキミの家だ。まぁ、俺の家でもあるがな」

「はっ?!……意味分かんない!!」

「言っとくけど、こんなチャンスそうそう無いよ?自慢じゃねぇけど、金には困ってねぇし、手に職はあるし、それにイケメンだし?」

「それ、自分で言いますか?……まぁ、イケメンですけど」

「フフッ。まぁとりあえず、うちの両親に会ってみないか?その、気になるだろうし。考えるのはそれからにしても遅くないだろ」

「えっ、ちょっと、会うとかって……ホントに意味が全然理解出来ないんですけど」



話が全然噛み合ってない気がするのは、気のせい?

本人には通じ無くても、ご両親なら通じる?


とりあえず、彼とは会話にならないから、まずはご両親と話をしなきゃ!!


私は作戦変更する事にした。



彼の後を追い、立派な門をくぐって玄関へと向かう。


何コレッ!? 長っ!!

ってか、庭………広すぎでしょ!?


どこかの高級旅館クラスだよ。

って言っても、行ったこと無いから、あくまでイメージですけど。



飛び石の上を緊張しながら歩を進め、