家元の花嫁【加筆修正中】



今さらだけど、他人の口から聞くと自分の置かれている状況が悲しすぎる。

本当に漫画の世界みたいじゃない。


まぁ、事実だから仕方無いんだけど。

………あぁ~~もう、ホントに最悪ッ!!


こうなったら、聞こうじゃないの!?

――――――――その解決策とやらを!!



私はゴクンと生唾を飲み込んで、シートに座り直した。

すると、


「俺が、助けてあげてもいいけど」

「………けど……?」

「その代わり、俺の条件…………呑める?」

「ッ?!…………条件……ですかぁ。はぁ……それは……どういう………?」



やっぱりそう来たか!?

そりゃあそうだよね。

タダで助けてくれる人なんていないって分かってるけど……。

まさか、お金を立て替える見返りに、身体を要求してきたりしないよね??


私は緊張が最高潮に達した。


再びゴクリと生唾を飲み込むと、