心―アナタノモノガタリ―




ここは、“レジスタンス”だ。


世界を闇に突き落としたあの日“D-Day”以降生き残った人間が集う場所。


私達が生きのびているのは、運ではない。


守ってくれる、能力者の存在があるからだ。


ここに居る人間は100人にも満たない。


そのうちの16人が能力者だった。


彼らは命を懸けて、光のクリスタルの武器で、私達のために戦ってくれる。


私達、能力のない人間は、そのサポートをしているのだ。


私は、このレジスタンスに17人目の能力者として迎えられた。


そして、このレジスタンスを仕切るのは、ジグとリヴィアの2人。


何か大切な決め事がある時、能力者を集めて会議が開かれる。


それが、能力者会議。


私は能力が発覚していないけれど、皆はその会議に参加させてくれるんだ。




「分かったよ。クリスタルは後回しね!

場所はいつものところね」




ジグはうなずくと、トレイを持って、リヴィアから離れた席に着いた。


その様子を見て、少し笑うと、私は周りの人に声を掛け始めた。



「そろそろ私達も食事にしよう!

レニィ、つかれたでしょ?先に寝る?」




隣で配給を手伝っていた、6歳のレニィに声を掛ける。


眠たそうに目を瞬いているレニィの頭をなでると、コクリと頷いて、ソファの方へ歩いて行った。


ここでは、戦えない生存者は、少しでも能力者の役に立てるよう、役割を決めている。


例えば、食事であったり、掃除であったり、武器の手入れであったり。


あんなに小さい子もそれに加わっている。


皆生きることに必死で、役に立ちたいと望んでいる。


レニィは、5歳の時にこのレジスタンスに来た。


目の前で母親を殺され、泣いてばかりいたレニィ。


今レニィの頭をなでているマリアは、実の息子に襲われかけた。


でも、今は悲痛に浸っている場合ではない。


だから、皆おはよう、と声を掛けあって、ともに朝を迎えられたことを喜ぶ。


それが、ここの朝だ。