心―アナタノモノガタリ―





「ソラったら、朝っぱらから何ニヤニヤしてるの~」


「メイも負けてないけどね。

おはよう、ソラ!」


「メイ!ローラ!おはよ」



次にやってきたのは、私の一番の仲良し二人組だった。


眼鏡にストレートの長い黒髪とミステリアスな紫色の瞳が印象的なローラ。


反対にミディアムの短い髪と黒い瞳のメイニー。


そして、私。


三人は部屋も相部屋で、歳も同じだから、いつも一緒だった。


二人にトレイを渡して、先に席についていてもらう。


ええっと、後来てない人は…?


私がそう考えた時、すごい剣幕が聞こえてきた。




「ジグ!アンタ、この前もそんなこと言って、結局先延ばしにしたじゃないか!

一体いつになったらいいっていうんだい!?」




この迫力は、間違いなく、リヴィアだ!


すると、間もなくして、やっぱり彼女とジグが現れた。


リヴィアは、美しいブロンドの長い髪に、うっとりするような顔立ち。


エメラルド色の瞳と、右目には真っ黒の眼帯をしている。


彼女はこのレジスタンスを仕切る能力者のリーダーの一人で、銀色の銃が彼女の能力。


そして、そのリヴィアに朝から怒鳴られているのは、ジグ。


年齢不詳だが、私の目には老人に見える。


しかし、その灰色の目に宿る闘志は、相手を震わせる。


能力は不明だけど、ここのリーダーの一人。


私はジグが少し気の毒で、笑いをこらえながら、声を掛けた。




「おはよう、二人とも。

朝から元気だね」




リヴィアはそんな私に気が付いたのか、バツが悪そうな顔をして、さっさと席についてしまった。


ジグと目を合わせて、肩をすくめると、ちょっとおかしくなった。




「ジグも災難だね、朝から」


「最近顔を合わせるといつもああでな。

それよりソラ、朝食後すぐに能力者会議を開く。

クリスタルの面会の前にソラも参加してくれ」