似たもの同士は恋いをする

ちっ!なんで何でなの?理央の隣なんてせめて窓際に座れて隣だったらまだ良かったのに


「う゛ー……」


「はい、澪落ち着いて」 「理央の為に体力つかったらきりないよー」


「……それもそうね」


当の本人、理央はたそがれていた。てっきり反論してくると思ったのに


聞いてない、ていうか窓の外をガン見している


斜め前に座る篠原兄弟は二人で遊び始めた


「理央……」


「あ゛?」


「罰掃除おくれんなよ」

「あぁ……」


何よ……
何でそんな顔で窓の外ガン見してんのよ


コイツがこんなんだと調子でないじゃない


「太陽、焼きそばパン食べたい」


「ん?食べればいいじゃん」
「太陽をパシりに使えるのは俺だけ」


陽太めどんだけブラコン何だオイ


「理央……焼きそばパン食べたい買ってきて」


「あぁ……」


「そうよね、行ってくれるわけ、ってはあ?」


私と篠原兄弟は目を見開く。だって私以外の女の子に頼まれたら断らないくせに



私に言われると、めんどくせぇとか自分で行けっとか私には優しくないのに


返事した……
雪が降るっ!いや雷なる
「「「ゲリラ豪雨になるっ!!」」」


おっとっと篠原兄弟と思ったことは同じだったようだ

「はあ?」

当の本人はまゆを寄せて怪訝な顔をした。さては話を聞いてなかったな?