「愛しているからこその憎しみ」が私の中にも存在していたなんて、思ってもみなかった。
愛情が憎しみに変わる程、私自身の愛情も重たい物だったのか。
けれど、「嫌い」という意味の「憎しみ」では、もちろん無い。
夜くんが居ないという現実に、自分がこんなにも傷ついている事を認めたくなかったのだ。
憎んでいるふりでもしなければ、夜くんの罪をあっさりと受け入れてしまいそうだった。
それでも、受け入れるとか受け入れないだとか、許すとかでは無くて、それでも夜くんを愛しているという気持ちが残っている事、二人で過ごした毎日を嘘にはしたくないという気持ちがあった事。
それに気づいた時に、ようやく今までの憤りや悲しみ、そういったモヤモヤの全てが腑に落ちた気がしたし、彼が残してくれた「愛している」という言葉や、思い出の中の夜くんの笑顔がとても綺麗だった事を思い出す事が出来た。
夜くんに伝える事が出来ないのならば、せめて自分に嘘をつくのは、もうやめた。
それでももしも、いつか夜くんに伝える事が出来た時に、本当に伝えたい事を日々考えた。
頭の中で何度も何度も考えながら、「これでは伝えられない」と落ち込む日々が続いていた。
愛情が憎しみに変わる程、私自身の愛情も重たい物だったのか。
けれど、「嫌い」という意味の「憎しみ」では、もちろん無い。
夜くんが居ないという現実に、自分がこんなにも傷ついている事を認めたくなかったのだ。
憎んでいるふりでもしなければ、夜くんの罪をあっさりと受け入れてしまいそうだった。
それでも、受け入れるとか受け入れないだとか、許すとかでは無くて、それでも夜くんを愛しているという気持ちが残っている事、二人で過ごした毎日を嘘にはしたくないという気持ちがあった事。
それに気づいた時に、ようやく今までの憤りや悲しみ、そういったモヤモヤの全てが腑に落ちた気がしたし、彼が残してくれた「愛している」という言葉や、思い出の中の夜くんの笑顔がとても綺麗だった事を思い出す事が出来た。
夜くんに伝える事が出来ないのならば、せめて自分に嘘をつくのは、もうやめた。
それでももしも、いつか夜くんに伝える事が出来た時に、本当に伝えたい事を日々考えた。
頭の中で何度も何度も考えながら、「これでは伝えられない」と落ち込む日々が続いていた。



