日曜日の朝。昨日から三連休が始まっている。
バイトは休み。
やりたい事も特になくて、まだベッドに潜り込んだまま、無意識にスマホをいじっていた。
パパは休日出勤で、ママは友達とランチへ出掛けた。
ママは本当に、幸せ者だと思う。
スマホをいじりながら、「体に染みついた癖」で、電話帳を開いていた。
「や、ゆ、よ。」と五十音順を辿りながら、ハッと指が止まる。
「よ」で止まった指に、深い溜息が出る。
約一年とちょっと、彼と過ごした月日で染みついた癖は、二ヶ月を迎えようとしている今も、体が憶えている。
いつもこうして、何の予定も無い日曜日の朝は、決まって夜くんに電話をかけていた。
「おはよう、輪廻。」って言う穏やかな夜くんの声が、私はとても好きだった。
バイトは休み。
やりたい事も特になくて、まだベッドに潜り込んだまま、無意識にスマホをいじっていた。
パパは休日出勤で、ママは友達とランチへ出掛けた。
ママは本当に、幸せ者だと思う。
スマホをいじりながら、「体に染みついた癖」で、電話帳を開いていた。
「や、ゆ、よ。」と五十音順を辿りながら、ハッと指が止まる。
「よ」で止まった指に、深い溜息が出る。
約一年とちょっと、彼と過ごした月日で染みついた癖は、二ヶ月を迎えようとしている今も、体が憶えている。
いつもこうして、何の予定も無い日曜日の朝は、決まって夜くんに電話をかけていた。
「おはよう、輪廻。」って言う穏やかな夜くんの声が、私はとても好きだった。



