君が居た世界が、この世で一番愛した世界だったから。

ベッドの上に身を投げ出したのは良いものの、布団の中に潜り込む事すら億劫に感じた。

このまま眠ってしまおうか…。翌朝には風邪をひいているかもしれないけれど。
パパでもママでも良いから布団をかけに来て欲しい。
夜くんならいつも、駄目だよって叱ってくれていたのに。
などとあれこれ考えながら、考えるより先に、さっさと潜り込んでしまえばいいのに、頭では分かっていても体が動かせないでいた。

もう眠りの底に落ちてしまいそうな瞬間、何かを忘れている様な気がした。
忘れていた方が良かったのかもしれない。
頭の隅で、何かが引っかかっていた。