君が居た世界が、この世で一番愛した世界だったから。

夜くんを失くしてからの日々、心を占めるほとんどの感情が、「寂しい」、「苦しい」、「会いたい」だった。
「異常な愛情」も、確かに強く感じた恐怖も、それを上回る「愛してる」という感情に、もう気付かないふりなど出来なくなっていた。

いつか離れる未来があると知っていたら。この世で迎える永遠なんか無くて、半永久的な未来さえ無いという事を知っていたら。
夜くんが望んだ様に、私も「永遠の為の死」を選んだだろうか。

「ねぇー、寂しくないの…?」

何度訊いても、海は、答えてはくれない。