「理央、今日こそは合コンに連れて行くからねっ。」 「残念。バイト行かなくっちゃ。」 「えぇ~?今日もバイト?…あんた、花の女子大生なのに、そんなに働い てどうするのさ。」 入学してすぐに仲良くなった派手系美人の優華ちゃんにもう何万回と誘われたわからない合コンにお断りを入れて、ひらひらと手を振りながら講義室を出る。 バイトに明け暮れて、その報酬で買った真新しい春色の薄手のコートを羽織ながら、もうしっくり馴染んだ大学の構内を歩く。