久しぶりに見る直の姿に自然と心拍数は上昇し、やっぱり心臓はキュッと締め付けられたように痛くなる。 まるで磁石のように吸い寄せられる私の足。 何を話したらいいのか、どうやって声をかけたらいいのか、頭では賢明に考えている間にも私の両足は別の意志を持っているようにどんどん近付いていく。 「直…濡れてるよ…。」 今や濡れているというレベルではないようにも思うけれど、他に言葉が見つからない。 聞こえているのかいないのか、身動きひとつしない直にもう1歩近づく。 「直…どうしたの?」