あれから、また
下校中に那月と2人で
沢山話した。
教室で話すのは、
部活の影響で
できなくなったし。

他愛もない会話だったけど、
凄く、この時間を
大切にしたいと思った。

「あん時さー。」

「あぁ。
 乃愛が初めて告られた時だろ。」

昔の事を、
楽しく語れるのは
幼馴染パワーだと思う。
この時は、幼い頃と
同じ笑顔を浮かべてくれるもん。

2人とも部活がない日は
また教室で話し合ったり。
私達は毎日話した。


それでも胸の鉛はのかなくて。
あれを目撃した後、
もっと重くなったように感じた。