次の日の放課後。
私は2年教室前にいた。

心の中は、
まだ少し晴れなかったけど、
那月とちゃんと話したい。
何故、そんなに軽く
別れてしまったのか。
もともと、慕っていたのか。
紗那さんはきちんと
納得していたのか。

こんなのただの
お節介って分かってる。
だけど、
恋愛ってそこまで
軽いものなのかな?
もっと、純粋に
慕いあう恋じゃないのかな?

「・・・・・・よぉ。」

扉をガラリと開ける。
すぐに那月の居場所が分かる。
夕日に照らされ、
いつもより赤茶の髪の毛。
思ったよりも
表情は怒ってないみたい。
無愛想なのはいつも通りだけど
本当に怒った時は
オーラで分かるから。

「話があるんだけど。」

ふぅ、と1回
深呼吸をし、話し始める・・・。